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Kicked Out Of Everywhere

  • 執筆者の写真: 成一朗 足助
    成一朗 足助
  • 2016年10月28日
  • 読了時間: 3分

初めて見たスケートボードビデオは、REALの「kicked out of everywhere」だった。

当時、僕の住む町のイケてるショップでTシャツを購入した際、タダで貰ったサンプルのVHS。

1999年の作品、まだ16、7歳の時だ。

そのVHSを擦り切れるほど何度も見返したのを覚えている。特にGONZのパートはリモコン片手に巻き戻しと再生を何度も繰り返した。

それから数日後、カリフォルニアストリート(東京の老舗スケートショップ)でスケートボードセット一式を通販で購入した。

あれから17年、先日「adidas skateboarding」のチームライダーが来日して新宿歌舞伎町のど真ん中でデモを行った。その際、ヒョンな事からセクションの製作を担当する機会を頂いた。

デモ当日GONZとBUSENITZらが、自分たちの作成したセクションでジャムっているのを見ながら、そんな当時の事を思い出し、一人、胸が熱くなっていた。

サトル君から連絡があったのは、デモ当日から一月ほど前の事だった、日程的にかなりタイトではあったが、迷うことなく返事をした。

今まで、スタンダードなセクションは、いくつか作ってきたが、今回のオーダーは今までのソレとは違った。adidas側の要求は「クリエイティビティ、個性、スケータリティーをセクションで表現した独自のセクションの制作。」

「ふむ。」

この要求には、サトル君も僕も少々、悩まされた。数回の打ち合わせにて、お互い様々なトリックとセクションを頭に描きセクションディテールを浮かべた、最後にサイズ間を決定して、前日になんとかフィニッシュ。アーチ形、ラウンドレール、クォーター三つの機能を持ったマルチセクションだ。

僕は家具を中心としたモノづくりを生業とさせて頂いている。培った技術を頼りに、誰かが喜んで、楽しんで頂けるのであれば、もちろん家具でなくても、作れるものはなんでも作るスタンスだ。

デモ中、国内外のスケーター達が、僕達のセクションで遊んでいる姿を見ながら、改めてモノづくりの本質について考えていた。そして、なによりスケートボードは素晴らしいと。

今回この様な機会を与えて頂きましたINSTANT吉祥寺、吉田 智様、adidas skateboarding様、ライツアパートメント様、誠にありがとうございました。

「kicked out of everywhere」当時どこで滑っていても追い出され、誰に見向きもされず、オカンには呆れられていたスケートボード。

あれから17年が経ち新宿歌舞伎町に受け入れられ、全国各地にスケートパーク、はたまたオリンピック種目となり、メディアじゃ引っ張りダコ、時代は変わったなぁと思う反面、スケートボードの本質はいつだって変わらないと、サトル君を通じ改めて感じました。

まずは、なまりきったこの体に鞭打ったらプッシュして街に出よう。何一つ変わってないはずだから、きっとオカンは呆れ切ってるさ

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