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こんなはずじゃなかった

  • 執筆者の写真: 成一朗 足助
    成一朗 足助
  • 2016年7月21日
  • 読了時間: 2分

当時、高校生の僕には何一つ、やりたい職業も夢もありゃしませんでした。

卒業が近づくにつれて仲間たちが次々に進路を決めていく中、結局、最後の最後まで進学、就職の道に進めず当時、流行のニートの道を選択。

無事、ニートとなった僕は、自宅のガレージに引き篭もりせっせと、バイクの違法改造に励み、夜な夜なスケートボードをたしなむといった、まあまあ充実しているつもりの日々を送っていたわけなんですが、、、

ある日突然、「夢らしきもの」に遭遇してしまいます。

某先輩からの何気ない「バイク屋さんになればいいじゃん」的な一言に完全に調子に乗ってしまったわけです。

いてもたってもいられなくなった僕は、早々に小銭を稼ぎ、それから数ヶ月後、ガレージ内で唯一まともに動くHONDA CD125というビジネスバイクに寝袋積んで、東京に向かったのが21の夏でした。

上京から数週間、路上生活をしながら、なんとか北区の老舗ヴィンテージハーレー屋さんに見習いアルバイトという形式で拾って頂いたまでは良いものの、そこで待ち受けていたのはまさに地獄のような日々でした。

「こんなはずじゃなかった」

夢の形もその社会も、なにもかも履き違えていたニート上がりの小僧が踏み込めるような業界なわけが無く約一年半、多大なご迷惑をかけ最後は解雇される始末。

その後、東京で夢のかけらを投げ出し途方に暮れる余裕は無く、その場しのぎのアルバイトを転々とした果てにヒョンなことから今の会社に就職させて頂き、たくさんの人達の支えあって今に至るわけなんですが

今日も昨日も明日も明後日も「こんなはずじゃなかった」と泣き言いっていた、あの日々が毎日のように自分を支えていると、あれから年月を重ねる度に強く感じるのは、すべてULTIMATE CYCLE様のお陰であると痛感しながら。

バイク屋さんには、なれませんでしたが家具や什器等のモノづくりをやらせて頂いております。

追記:本ブログは、夢に打ち破れても良いという内容ではありませんので、あしからず。


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