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赤っ鼻の爺さん
- 成一朗 足助
- 2016年5月10日
- 読了時間: 2分
中学三年生のとき生まれて初めてアルバイトをして給料をもらった。親友の父親が経営する建設会社の「土方仕事」のバイトだった、内容といえばスコップを持たされひたすらに穴を掘っていた記憶しかないが、あのときの感覚だけは今でも覚えている。
昼休みのときに、一緒に働いていた爺さんに、水筒の中身をすすめられた、口にした瞬間吐き出してしまったが、おそらく焼酎ストレートだったと思う。
午後になると顔を真っ赤にした爺さんは、タンクトップを真っ黒にしながら鼻歌交じりに午前にも増して穴を掘っていた。
一日中わけも分からない退屈な授業をお座りしながら聞かされていたその日々と比べると、あの時の赤っ鼻の爺さんは自由そのものであり、心からかっこいいと思った。
あれから20年。一度だけデスクワークのアルバイトを経験したけど、それを除けば今日の今日まで、いわゆる体資本の「肉体労働」を転々としてきた、一度限りののデスクワークも4日目には音を上げた。
家にパソコンはあったけど電源の切り方が分からなくて、触ることはほぼ無かったガラケーからiPhoneに乗り換えたのはつい最近の事だ。
そんな自分が、「はじめてのエクセル・ワード」といった類の参考書を片手に書類の作成したりホームページの制作してみたり一ヶ月近くデスクに座りっぱなしなのは、おそらくKANAYA.MFGのせいだろう
KANAYA.MFG 始めます。

*文と写真は関係ありません
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